本日は午前のみの半日取引で、27-28日は春節(旧正月)の休場となる。
23日の香港市場でハンセン指数の終値は1.52%安の27909.12ptとなった。心理的な節目の28000ptを下回り、2019年12月24日以来およそ1カ月ぶりの安値だった。香港では22日夜、新型コロナウイルスによる肺炎感染者が2人確認された。中国本土では死者が17人に増え、感染拡大を懸念して運用リスクを回避する売りが広がり、ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安となった。
23日の米国市場でダウ平均は3日続落し、前日比26ドル18セント(0.1%)安の29160ドル09セントで終えた。新型肺炎の感染拡大が投資家心理の重荷となり、一時は200ドル超下げた。世界保健機関(WHO)が新型肺炎について、緊急事態宣言を見送ると急速に下げ渋った。
本日の香港市場は、新型コロナウィルスの感染拡大懸念が広がるなか、後場から休場となるため、全体的には買い手掛けづらいと思われ、売り優勢の展開となろう。
(マーケット支援部 飯田)
上海・深セン市場は、春節(旧正月)のため、本日から1/30まで休場
(1月23日概況)23日の中国市場で上海総合指数は大幅に反落し、2.75%安の2976.5281ptで終えた。心理的節目の3000ptを下回り、昨年12月23日以来、1カ月ぶりの安値を付けた。新型コロナウイルスによる肺炎の感染者増加を受けて、武漢市が公共交通機関の運行停止を発表した。感染拡大の警戒感が強まる中、春節(旧正月)に伴う7連休を前に換金売りが膨らんだようだ。深セン成分指数も3.52%安の10681.90ptと反落した。
香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は、合わせて成約ベースで117億6100万元の売り越しだった。個別では、上海機場(600009)などが買い越しとなり、貴州茅台酒(600519)、江蘇恒瑞医薬(600276)、興業銀行(601166)、内蒙古伊利実業(600887)、宜賓五糧液(000858)、珠海格力電器(000651)、杭州ハイクビジョン(002415)などが売り越しとなった。
(マーケット支援部 飯田)