15日の香港市場でハンセン指数は続落でスタートしそうだ。昨晩の海外株式市場の調整がリスク回避姿勢を誘うだろう。ADRが軟調に推移したことも見送り材料。目立った買い手掛かり材料に乏しいため、個別物色の展開が予想される。ハンセン指数は24,000pt前後までの調整が予想されるが、この水準は心理的節目とも推測されるため下げ渋りを見せるか。個別では外為市場で人民元が対米ドルで上昇しており、元高メリット関連株の動意が予想される。昨晩WTIの原油先物相場は4営業日ぶりに反発したため石油資源株の反発材料として捉えられるかに注目したい。本日は香港の携帯電話機の卸売業者である新龍移動(01362)、中国の屋外広告会社である雅仕維伝媒集団(01993)、香港の自動車保険会社の泰加保険(06161)が上場予定だ。
15日の中国市場で上海総合指数は引き続き3,200pt前後でのもみ合いとなろう。目立った材料に乏しいうえ、売買高も減少しているため見送り気分が強まるだろう。昨日と同様一時的に指数は3,200ptを下回る場面もありそうだが、そのタイミングで自律反発狙いの買いが入るかが焦点だ。
(檜和田)
六福集団の3Q香港・マカオ既存店売上高は前年同期比減収
六福集団(00590)が14日の引け後に発表した15年3月期10〜12月(3Q)の香港・マカオ既存店売上高は前年同期比6%減となった。宝山鋼鉄(600019)の14年12月期業績速報は前年比0.84%減収・0.08%増益となった。ミクロ面での材料が相次いでいるため業績関連情報に注意を払いたい。
(奥山)