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中国からの便り

第153回:春節は飽きちゃった? 変わる光景と変わらない習慣

春節の賑やかな店構え(

間もなく春節(旧正月)がやって来る。今年は2月5日が旧暦の「元日」。家族団らんで楽しく過ごすのが定番だが、私はいつの頃からだろうか、この季節に飽きてしまうようになった。

小さい頃は春節を楽しみにしていたものだ。小中学生は春節前後に1カ月程度の冬休みがある。普段は勉強優先で遊び時間も親に厳しく制限されているが、この休みの期間は思う存分遊ぶことができる。といっても、テレビを見るぐらいなのだが、当時はこれで大満足だった。我々「80後」(80年代生まれ)は一番良い時代に生まれた世代と言われるが、記憶の中では、小さい頃(90年代)の生活はそんなに豊かではない。チョコレートは贅沢品で、1年に1回、春節の時にだけ親が買ってくれる。それをかじりながらテレビを見るという"幸せ"を享受したものだ。

旧暦の大晦日の夜12時ちょうどになると、夜空に花火が輝き、街に爆竹の音が響きわたり、春節の雰囲気が頂点に達する。我が家でも毎年、花火を準備していた。父が、くわえていたタバコで導火線に点火。私は両手で耳を塞いでドアの後ろに隠れる。花火は「ヒュー!」という音と共に夜空に花のように舞い上がる。これも1年に1回の風景だ。

ここまで書いて、面白い話を思い出した。子供の頃、親戚からもらった「紅包(お年玉)」は親に渡すのが決まり。母は「あなたはまだ小さい。私が代わりに預かっておいて、大きくなってから返すわ」と言う。ところが、未だに返してもらっていない。子供は単純だ。言い過ぎかもしれないが、親に「騙された」とすら思ってしまう。

親の言い訳としては「次学期の学費に回す」というのが定番。また、このような話もある。父親が「100元借してくれれば、あとで200元返す」と言ってお年玉を"回収"。後日、子供が「あの時の200元を返してよ」と言って来たら、父親は「だから高利貸は危ないんだ。元本すら回収できない」と逆ギレ気味に話を濁す。お金を手に入れたと同時に、子供にお金の教育もできた賢いお父さん。親子間でもお金の話はシビアだ。

さて、現代の春節。個人的には、ほとんどその雰囲気を感じられなくなった。生活が豊かになり、チョコレートどころか山海の珍味すらいつでも食べられる。昔のような高揚感は消えてしまった。大気汚染防止のため、上海市内では爆竹・花火は禁止。街の人影は少なく、商店街も早めに店じまい。大晦日の夜は平日よりも静かだ。

変わっていないのは家族の団らん。ただ、最近の若者はスマートフォンに夢中で、周りの人とほとんど交流しない。年長者に自分の存在を気付かれ、説教を聞く羽目になるのを避けているのかもしれない。私はよく「まだ子供もいないの? もうこんな歳なのに」と言われる。「そんなの自由でしょ!」と反論したいのだが、年長者のメンツを立てるためにも、おとなしく聞くほかない。そんな時は、思わず心の中で「私を無視してください」と願ってすらしまう。

電子マネーの登場でお年玉事情も様変わり。昨年の春節、従兄弟たちと「運試しゲーム」をやった。微信(WeChat)のグループチャット内でお年玉を「奪い合う」のだ。チャット内の誰かがお年玉を送信し、それを皆でタップして取り合う。一番多くゲットできた人が次のお年玉を配るというルールだった。結局、私が配ったお金は奪ったお金より多かった。縁起物とは言え、運が良いのだか悪いのだか分からない。

今年の春節は何のサプライズもなしに過ごしていくと思うが、来年は両親を連れてどこかに旅行に行きたい。親戚たちの説教から逃がれることもできるので、一石二鳥の名案と思うのだが。

(東洋証券上海駐在員事務所 孫 佳賢)
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