中国からの便り
第3回:香港で披露宴に参加!キーワードは「8」
今回は香港の今どきの結婚式(披露宴)を取り上げたいと思います。偶然にも、当香港現地法人のローカル社員(香港人)の華やかな披露宴に出席した際の話をします。
私の香港での結婚式出席は今回で3回目となりますが、年を重ねるごとに、中華風の式から欧米化した日本の式に近いものになっている印象があります。これはひとえに香港人の日本贔屓と言いましょうか、日本への憧れが顕著に出ているからなのでは、と思います。
香港は、テレビ番組からファッション、映画、音楽、文化に至る幅広いジャンルで日本から大きな影響を受けています。最近は電気製品や芸能などの分野で韓流ブーム(これも日本の影響?)も拡大していますが、日本食ブームはまだ健在、新婚旅行先の第1位は日本であることなど、香港人の日本好きは変わらないようです。
このような状況の背景にある日本への憧れは、夢を売る産業のウェディングビジネスへと拡大して来ていると思われます。今回の披露宴は、多少香港らしさを残しながら、昨今の日本のものにも似ており、私たちが想像する以上にモダンで素晴らしいものでした。
香港の披露宴にはお決まりのルールと流れがあります。スタートするのは夜の8時頃が一般的。しかし、当日の昼間から親族や親の友人が集まってマージャン大会が始まります。これは昔も今も変わらないものだそう。もう一つの決まりごとは、ご祝儀はほぼ決まっていること。末広がりのラッキーナンバー「8」にちなみ、800香港ドル(約1万円)の銀行小切手をご祝儀にするのが慣習となっています。
また、他の場面でもやたらと「8」が出てきます。食事メニューは定番の中華ですが(香港は広東料理のメッカ)、全部で8品目の料理が供されました。フカヒレ、鮑、ホタテなどが定番です。
今回の披露宴では、夜7時頃から新郎新婦を挟んで出席者と記念撮影が行われました。祝賀ムードの中、徐々にゲストのグラスにワインやビールが注がれ、式は8時に華やかにスタート。出席者全員からの祝福ムードにつつまれる中、会場の大型スクリーンには新郎新婦の小さい頃の写真が音楽と共に流されます。写真は次第に大人になり、最後は当日に撮影したもので締めくくられました。
続いて出席者全員の前で、新郎新婦が本日めでたく結婚した旨を承認するセレモニーが始まりました。両家の調印が完了した時点で、会場は割れんばかりの拍手。そして2人は「Thank you for parents, and Thank you for family, Thank you for TOYO・・・・」とスピーチをします。
新郎新婦はその後、2度、3度と各テーブルを廻りながら写真撮影を行い、またワインやビールをサーブ。宴は夜の11時半まで続き、最後は日本と同様に、出口で新婚カップルとその両親が見送る形で幕を閉じました。
香港の披露宴は長い!というのが私の印象でしたが、同時に言葉に出来ないほどすばらしい1日となりました。祝永遠幸福!!
(東洋証券亜洲有限公司 取締役社長 三牧博至)
平成22年8月10日
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