FOMC通過後の自律反発に期待
5/2~5/13の米国株式市場は、5/3~4のFOMCに向け事前に調整を予想するが、通過後は自律反発の展開を想定。また5/11のCPIでインフレに多少落ち着きが見られれば、リスクオフに傾いた市場心理も多少改善しよう。
5/3~4のFOMCでは50bpの利上げと量的引締め開始の発表が予想される。これに加えて、利上げペース加速に向けた地均しもあると考えられる。市場では6月以降に75bpの利上げを意識する向きもある。仮に6月に75bpの利上げに踏み込むのであれば、FOMCの声明やFOMC後の会見で何かしらの言及がなされるだろう。市場では既に3~4回連続での50bpの利上げを織り込みつつある状況(4/27時点)。75bpの可能性が低いと判断されれば戻りを試すと見る。
5/11発表の4月CPIでは、中古車・トラックと住居にも注目したい。中古車・トラックは3月分で季調済前月比▲3.8%となり2カ月連続で下落。この動きが継続するか注目したい。また住宅ローンの金利も年明け以降急騰しており、30年物の固定金利の平均は既に2009年以来の水準まで上昇(4/26時点)し、住宅価格にも影響する可能性があると考える。ウェイトの大きいこれらの項目が下落若しくは伸びが鈍化すれば、CPIの上昇は鈍化しそうだ。
一方、リスク要因には中国の都市封鎖拡大で世界的にサプライチェーンの混乱の問題が波及することが考えられる。
(4/27記 投資情報部 藤本)