1/11-1/15の米国株式市場は、長期金利上昇や決算発表シーズン入りを控え一旦調整を予想。もっともFRBが出口戦略を模索するという状況ではないため下値も限定的か。ジョージア州の上院2議席は民主党獲得が確実となり、財政赤字拡大懸念から米10年国債利回りが1%の大台を上回った。2議席とも民主党が獲得すれば、副大統領の1票で民主党が上院でも過半数を握る事になる。「フィリバスター(議事妨害)」があるため民主党が全てを自由にできるわけではないが、共和党が上院過半数獲得の場合は実現困難な歳出の大幅拡大や増税など、民主党の公約は実現しやすくなると考えるべきだろう。バリュエーションが高い銘柄には警戒が必要か。
また、週末にはJPモルガンなど金融機関の決算が予定されており、決算発表シーズン入りする。昨年後半はワクチン開発の進展から、業績見通しが引き上げられ、株価もそれに合わせて上昇してきた。一旦利益確定売りが出る可能性もありそうだ。