【日本株投資戦略】強い米国株が日本株の追い風になろう
5/27∼31の日本株式市場は、確りの展開を想定。
本来であれば決算発表一巡で動意に欠ける展開となりやすい時期だが、強含む米株式市場の動向が追い風になりそうだ。日本株もその流れに追随、その恩恵を享受する場面があると考える。足もと、米主要3株価指数は史上最高値近辺にあり、NYダウは5/17に終値で40,000ドルを上回るなど、堅調。米長期金利上昇に対する警戒感が後退する中、グローバルでグロース株、加えて株式市場全体に対するリスクオンの姿勢が強まる可能性があろう。
25年3月期の会社予想は増収・最終減益見通しとなっているが、トヨタの最終減益見通しや外需関連企業の想定為替レートは1ドル=140~145円と実勢よりも円高とする企業が多い等の影響が大きかったと思われる。よって、過度に懸念する必要はないだろう。円高になれば外貨を円に換算した時の収益に変化は出るが、企業が収益を得る機会自体が減少する訳ではないと思われるからだ。また、ドル/円は一時151円台まで円高が進んだが、その後は、また155~156円程度での推移となっており、想定のような円高が実現する可能性は低そうだ。
日本時間5/23朝に画像処理半導体大手のエヌビディアが24年2~4月期決算を発表。前年同期比で大幅な増収増益となった。強い業績見通しも発表されたことで、半導体株全般の支援材料になりそうだ。日経平均が上がりやすい環境か。
(5/23朝記 投資情報部 大塚)