【日本株投資戦略】決算発表が日本株を再評価するきっかけになりそうだ
7/31~8/4の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
決算発表が佳境を迎えることで、投資家の関心は個別銘柄に向かいやすく、個別選別物色の動きが強まりそうだ。上値を指向するような積極的な売買は手控えられよう。
昨年2022年4~6月期は、製造業セクターが原材料高や部品の供給制約等で自動車や電機を中心に業績が振るわない中、非製造業セクターは商社や海運などが大幅な増益になった。一方、今回(2023年4~6月期)は本格的な社会経済活動の再開や円安効果、そして値上げ等を背景に、程度の差はあろうが概ね堅調な業績が期待できるのではないか。
なお、日経の集計によれば、既に決算が発表された小売りの業績(2023年3~5月期)は売上高と営業利益が3~5月期で過去最高だった、とのこと。4~6月期の業績にも期待がかかろう。日本株を再評価するきっかけになりそうだ。
QUICKのデータによれば、日経平均の32,500円手前の水準は、4月以降で最も売買の多い価格帯。加えて、32,800円前後では何度も頭を押さえられており、目先は25日移動平均手前で戻り待ちの売り物をこなす必要がありそうだ。
7/27~28に日銀の金融政策決定会合が予定されている。基本的に今回、日銀は政策の現状維持を決めるとの見方が大勢で、長短金利操作(YCC、イールドカーブ・コントロール)の修正を見送る公算が大きいとの予想になっている。無風通過と見るが、波乱なら押し目は買い場と捉えたい。
(7/26記 投資情報部 大塚)