【世界市場の見通し】イベント多くもみ合いの展開想定
8/17-8/21の世界市場は、重要イベント多く方向感を探る展開を想定する。
米国株は重要政治イベントが多くもみ合いの展開か。追加財政支出を巡る与野党協議の不透明感やバイデン氏の指名受諾演説等イベントが多い。また最高値圏にあることから利食い売りが出る可能性もありそうだ。ただ、7月のFOMC議事要旨内での平均インフレ目標を巡る議論が株式市場で好感される可能性があり下値もまた限定的か。
日本株はじり高の展開を想定。主要企業の決算が一巡し、割高な一部のグロース株をバリュー株に入れ替える動きも想定され、選別物色の傾向が強まるものと考える。
中国株は、金融緩和政策が転換点に近づいていると思われ、慎重な対処が必要か。新規社会融資総量の伸び率も6月以降3割増台に留まり、3-5月に見られた7-8割増台から大幅に鈍化。中国人民銀行は出口を模索しているようだ。中国経済は順調に回復していると思われ、株式市場は流動性相場から業績相場へ移行する過渡期の調整と考える。
(8/13記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】足もと株価水準に違和感は無いと考える
8/17-8/21の日本株式市場は、小動きながらも下値を切り上げる展開を想定する。主要企業の決算発表が一巡し、目立った材料も少ないため利益確定売りに押される場面もありそうだが、日本株には相対的な出遅れ感が感じられることから、下値では押し目買いが入り株価を下支えすると考える。
足もとの業績に照らし合わせた株価水準が割高だとする声もあるようだが、市場では新型コロナ収束後の業績回復への根強い期待感が醸成されていると見られることや、騰落レシオ(25日)が相対的に低水準で推移していることを考えれば、それが妥当である可能性は低いだろう。
米大統領選に向けた外交姿勢等に関するニュース等のヘッドラインを材料に、先物主導で乱高下する場面もありそうだが、押し目は好業績見込み銘柄の買いで臨みたい。
(8/13記 マーケット支援部 山本)