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今週の特集記事新風吹き込むPlayStation®5

年末商戦に巨人現る

世界的なゲームコンソール(家庭用ゲーム機)と聞いてまず思い浮かぶものの1つが、ソニーの手掛けるPlayStationだろう。世界で最も販売されたといっても過言では無く、初代PlayStation®、PlayStation®2、PlayStation®4はそれぞれ世界で累計1億台超を売り上げており、ファミリー累計では5億台超となる。

そんなPlayStationファミリーに新たな家族が加わる。今年の年末商戦期に、約7年ぶりとなる新型機(次世代機)「PlayStation®5(PS5)」が全世界で投入される予定だ。

遂にお披露目、「PS5」

公開されたPlayStation®5の本体デザイン及び周辺機器

年末商戦期に投入されることやシステム設計、技術等については以前より情報が公開されていたが、肝心の本体デザインや対応タイトル等については公表されていなかった。

それが6/12に開催された映像イベントで、遂に本体デザインや対応タイトルが発表された。本体はこれまでのPlayStationファミリーとは一線を画す2トーンの色使いで大胆かつ斬新な印象のデザイン。加えて、ディスクドライブを備えたスタンダードモデルとディスクドライブが搭載されないデジタル・エディションの2つのモデルを用意している。

併せて発表された新作タイトルは、28タイトルにも及び、そのほとんどがPS5独占となる。顔ぶれを見ると、ファーストパーティでは「グランツーリスモ7」や「Horizon Forbidden West(仮称)」、サードパーティでは「バイオハザード ヴィレッジ」や「ヒットマン3」等の有力タイトルが控え、主要ゲームメーカーも取り込んでいる様が窺える。また、出荷本数1億1500万本超でどんな形態のメディアと比較しても史上最高額の売上を誇るとされている「Grand Theft Auto V」が、PS5の新機能を最大限に活用し強化・拡張されてPS5に登場する旨も発表された。

PS5が遊びを進化させる

PS5が担うのは、遊びを進化させ、高度な次元に引き上げることだろう。

PS5では、デベロッパーから要望の大きかった超高速SSDを採用。ゲームデザインの自由度を高める他、ロード時間を大幅に短縮しプレイ環境の改善を企図する。また、PS3以降一部廃止されていた後方互換性(旧機種向けタイトルがプレイ可能なこと)が今回復活し、PS4向けタイトルの大部分がPS5でもプレイできるとのこと。加えて、3Dオーディオやハプティック技術(触覚フィードバック)等を採用することで、臨場感や没入感を高めるとしている。

PS5の登場を機にゲーム体験が進化し、産業に新風を吹き込むことに期待したい。

主な関連銘柄(銘柄略称)

主な関連銘柄としては、日本株ではルネサス(6723)、ソニー(6758)、スクエニHD(9684)、カプコン(9697)、米国株ではアドバンストマイクロデバイセズ(AMD)、テイクツーインタラクティブ(TTWO)、中国株では歌爾(002241)などが挙げられよう。

(マーケット支援部 山本)

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