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今週の特集記事IPOが醸し出す未来の食生活

植物肉スタートアップが上場

植物肉の将来性を示唆?

5/2、米ナスダック市場にとあるスタートアップが上場した。その名もビヨンド・ミート(BYND)。2009年に創業し、植物由来の成分を用いたいわゆる代替肉を手掛けている。マーケットでは上場直後に非常に注目を集め、公開価格を上回る初値をつけた後、わずか3週間足らずで一時96ドルをつけ初値比でも倍になった。

先立って上場した米配車大手のリフト株やウーバー株とは非常に対照的な動きとなった。将来の成長期待の違いが背景として一部で指摘されているようだ。

植物肉は一過性のトレンドに非ず?

小麦やココナッツオイルといったような植物性食品で肉独特の味や風味、匂い、肉汁等を再現している植物肉が注目される背景にあるのは、将来的な人口増加と環境意識の高まりだ。世界の人口は2017年時点では約75億人とされるが、一部試算では2050年代には100億人を突破する可能性があるとみられているようだ。それを受けてタンパク需要(或いは食肉需要)が増大する見通しな訳だが、問題なのがその食肉の調達である。当然、牛や豚といった動物を育てるのだが、その際には飼料や水等の資源が大量に消費される。従来型の食肉生産は環境負荷が大きいこともあり、今後の食肉需要に応じていくことの継続性には疑問符がつく。

そんななかで、植物肉は生産の際に環境負荷が抑えられる等の理由で受け入れられており、いつの日か従来型の食肉生産に取って代わる可能性があろう。また、動物由来の製品全体を避ける風潮の拡大に加え、宗教上の理由から肉を避ける人々もいることから、植物由来成分で造り上げられた人工肉への需要は中長期的に継続していくことが見込まれる。

食の未来を巡る競争激化の兆し?

あまり脚光を浴びていなかった印象の強い食の未来は、足もとで競争が激化し始めている。例えば、ファストフードチェーンの加ティムホートンズがビヨンド社の製品を使った朝食メニューを試作。米マクドナルドはスイス・ネスレの手掛けた植物肉を用いたメニューの提供を準備。ビヨンド社のライバルの米インポッシブル・フーズも品質改良に力を注ぐ他、米バーガーキング向けに製品を提供する。そして、ビヨンド社にかつて出資していた米食肉大手のタイソンフーズは新たな代替肉製品を用意。

また、2015年に三井物産が1500万ドル出資した、鶏卵の代わりに植物タンパクを使ったマヨネーズやクッキー等を手掛ける米ハンプトンクリーク(現ジャスト)は、ビヨンド社のIPOの成功を受け、資金調達を目的に株式公開を実施する予定と一部報道で伝わる等、代替食品を巡る競争は更に広がっていく兆しが見られる。

主な関連銘柄(銘柄略称)

主な関連銘柄としては、日本株では森永菓(2201)、キューピー(2809)、日清食HD(2897)、三井物(8031)、米国株ではアマゾン(AMZN)、ビヨンド・ミート(BYND)、タイソンフーズ(TSN)などが挙げられよう。

(マーケット支援部 山本)

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