14日の香港市場でハンセン指数は4日ぶりに反落し、終値は0.24%安の28885.14ptとなった。指数は3営業日続伸しており、利益を確定する売りが優勢だった。米国が中国を「為替操作国」の認定から除外すると13日に発表し、米中関係修復の動きを好感して朝方は買いが先行した。
中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は、成約ベースで25億9900万香港ドルの買い越しだった。
14日の米国市場でダウ平均は小幅に続伸し、前日比32ドル62セント(0.1%)高の28939ドル67セントで終えた。米国が発動済みの対中追加関税を今秋の大統領選後まで維持すると伝わり、米中関係を巡る先行き不透明感から小幅に下げる場面もあった。
本日の香港市場は、米中貿易協議「第1段階の合意」署名式を控えるなか、米国による発動済みの対中追加関税を今秋の大統領選後まで維持するとの米メディアの報道を受け、様子見姿勢の強い展開が予想されよう。
(マーケット支援部 飯田)
上値の重い展開か
14日の中国市場で上海総合指数の終値は0.28%安の3106.8204ptだった。指数が約8カ月半ぶりの高値圏にあり、ひとまず目先の利益を確定しようとする売りが優勢となった。深セン成分指数も0.47%安の10988.77ptと反落した。
香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は、合わせて成約ベースで34億2800万元の買い越しだった。
個別では、珠海格力電器(000651)、美的集団(000333)、杭州ハイクビジョン(002415) などが買い越しとなり、貴州茅台酒(600519)、江蘇恒瑞医薬(600276)、宜賓五糧液(000858)などが売り越しとなった。
本日の中国市場は、米中貿易協議「第1段階の合意」署名が滞りなく終えるかを見極めたいとする雰囲気が漂うことも予想され、上値の重い展開となろう。
(マーケット支援部 飯田)