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中国からの便り

第173回:逆風吹き荒れる香港で 躍進が目立つ日系企業

香港「ドン・ドン・ドンキ」の店内風景。(19年に撮影)東洋証券

19年の反政府デモ活動、今年の新型コロナの「ダブルパンチ」を受け、香港のビジネス環境は厳しい局面を迎えている。域内の失業率は03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)大流行直後以来、15年半ぶりの高水準まで上昇し、プラダやVictoria's Secretなど多くの欧米ブランドの閉店が相次ぐ。このような逆風下、日系企業の躍進が目立つ。

もともと「親日」として知られる香港は、多くの日系企業にとってはホットな進出先。無印良品は香港人に愛される日本の「ライフスタイル」を体現するブランドの代表格。1991年初の進出後、東南アジア通貨危機を受けて、98年に一度は撤退したが、01年に再進出し、現在は20以上の店舗を運営している。海外初の「Café & Meal MUJI」を13年6月に香港島の繁華街コーズウェイベイ(銅鑼湾)に出店した。今年6月、カオルーンベイ(九龍湾)にある大型ショッピングモール「徳福広場」にオープンした香港最大規模の「MUJI」店舗では、日本各地から仕入れた野菜、フルーツなどの生鮮食品と食材を販売している。グランドオープン初日、コロナ禍でも大勢の報道陣が駆け付け、改めて関心の高さを感じた。

日本最大級のディスカウント・ストア「ドン・キホーテ」は19年7月に香港に初出店した。東京の「ドン・キホーテ」は、香港人観光客の「定番スポット」のため、域内での知名度は高い。「ドン・ドン・ドンキ」1号店は九龍半島の繁華街チムサーチョイ(尖沙咀)に開店した。高級百貨店でしか買えない日本の生鮮食品、お菓子、化粧品や雑貨など幅広い商品を取り扱っている。店内では、食料品関連が全商品の大半を占める。日本と同じアイコニックなテーマソングが流れ、日本語の商品紹介が使用されているなど、まるで日本の「ドン・キホーテ」に居るような店舗づくり。1号店のオープン当日は、まるでディズニーランドのアトラクションに並ぶように、店舗前に長蛇の列を作った。筆者がオープンしてから約1カ月後に訪れた時も、店内はまだたくさんの買い物客で溢れていた。1号店の大繁盛を踏まえ、コロナ禍でも出店を積極的に進めている。今年7月、3号店がコーズウェイベイに出店した。香港の「ドン・キホーテ」は収益力も高い。1号店の広さは渋谷店の3分の1に満たないにもかかわらず、売上高は渋谷店を上回っているという。

最後は回転寿司チェーン店の「スシロー」を紹介する。香港人はお寿司が大好きで、域内にはたくさんのお寿司屋さんがある。「元気寿司」は65店舗以上を展開し、市場シェアトップに位置する。「スシロー」は19年8月に香港に上陸してから「コスパがいい!」との評判で若者の間でとりわけ人気が高い。日本と同等の品質を確保するため、多くの食材は日本から輸入している。1号店は開店から閉店まで1日中満席の状態が数カ月間も続いたという。約1年経った今でも高い人気を維持している。1号店の大成功を踏まえ、コロナ禍でも出店を加速している。現時点では、4店舗だが、将来的には50店舗まで拡大する構想がある。

親日派が多い香港では和食と日本製品は大人気。新型コロナの感染長期化で、香港人は日本に旅行する機会がなくなり、「日本に行きたい!」気持ちを発散するため、メイド・イン・ジャパンのニーズはますます高くなっている。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) 黄 蘊姸)

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