神経質な展開が継続か
10/3~10/7の米国株式市場は神経質な展開が継続しそうだ。雇用統計やISM製造業、非製造業の発表が予定されるが本格的な反転の材料にはなりにくいと考える。
9/20~21のFOMCでは75bpの利上げが決定された。FFレート先物は75bpの利上げを織り込んでいたが、ドットチャートの形状の部分で23年のFFレート上限を4.75%まで引き上げるとの見通しに関しては、織り込みが不十分だったと考える。ハードランディングを容認する様な発言もしており、米株市場はリスクオフの展開となっている。
S&P500の翌4四半期の予想PERは15倍台(9/27時点)に低下し割高感は解消したと考える。業績や見通しに引下げリスクがあり、3Qの業績が市場予想を追認する様な内容であることを確認するまで様子見ムードが強まりそうだ。
一方、テクニカル面では売られ過ぎの兆しも出てきている。例えばS&P500は、200日移動平均線を上回る構成銘柄が2割近辺になると、自律反発に転じる傾向が見られる(リーマンショックの時の様に機能しない例もある)。また10月はリーマンショック(破綻は9月)やブラックマンデーの様な出来事が起きておりテールリスクがあるが、中間選挙の年に関してはこれらのイベントが除かれることもあり、年内でパフォーマンスが良い月にあたる。また10月末~4月末のパフォーマンスは最もパフォーマンスの良い半年にもあたる。
(9/28記 投資情報部 藤本)