方向感を探る展開か。一部で値ごろ感も
6/27~7/1の米国株式市場は、方向感を探る展開か。一部の主力銘柄に値ごろ感が出てきていると思われ、打診買いも入ってくるものと考える。
急速な利上げが引き続き相場の重石になると考えるが、既にFFレート先物市場はFOMC参加者の示したドットチャート以上の利上げペースを想定しており、利上げの影響の織り込みはある程度進んできたものと考える。よって6/30に発表予定の5月のPCEデフレーターに、前年比8.6%増となった5月CPIのような大きな波乱がなければ、一旦織り込み済みのような形になると考える。
バイデン政権のエネルギー政策の進展にも注目したい。6/22にバイデン大統領は3カ月間のガソリン税の一時停止を議会に提案すると発表した。この他、ガソリンへの国防生産法の活用や輸出制限も検討しているようだ。さらに民主党とバイデン政権はクリーンエネルギーと化石燃料への投資を含む物価対策も検討しており、今後数週間での採決を目指すようだ。金融政策頼みでなく、政府側からエネルギー対策が打ち出される兆しがあることは好ましい状況と考える。
またアルファベット(GOOGL)やメタ・プラットフォームズ(META)、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)といった一部主力株もバリュエーションが低下しており、打診買いなども期待できる状況と思われる。
(6/23朝記 投資情報部 藤本)