指数は高値圏で揉み合いを想定
3/25-3/29の米国株式市場は高値圏での揉み合いを想定する。
2019年度も旺盛な自社株買いに支えられると思われるが、第1四半期の決算発表1カ月前は自社株買い禁止のブラックアウト期間にあたるため、市場の流動性が低下することも想定しておきたい。決算前の押し目は、好業績期待銘柄の先回り買いも投資アイディアのひとつと考える。
大型IPOロードショースタート
3/28に米配車サービス大手のリフトが、公開価格を決定すると報じられている。米国の1-3月のIPO市場は低調であったが、背景には、政府機関閉鎖の影響もあった模様。リフトは米国IPOで今年最大となる21億ドル(約2340億円)の調達を狙う。2年前に公開したスナップ(SNAP)以来最大のテクノロジー新興企業によるIPOとなり、この後もリフトに続きウーバー・テクノロジーズ、ピンタレスト、スラック・テクノロジーズなどシリコンバレーの新興企業が続々と上場を予定している。リフトを規模で上回る同業のウーバーは、今後、数カ月で上場する見通しもあり、関連銘柄も押さえて行きたい。
米半導体は年後半の需要回復が窺える
米当局者は、中国に対しておよそ1兆ドルの輸入拡大を求めているが、米半導体業界は自主的にその枠組みに入ることを拒否したと伝わった。そもそも米国政府は先端技術分野で中国への輸出は消極的であった。米半導体メーカーも中国の競合を利することにもなり米企業の中国依存度を高めてしまうと主張しているようだ。
足元、半導体の価格は昨年から大幅に下落しており、需給は芳しくない状況だ。一方で、半導体大手ブロードコム(AVGO)は3/14の決算説明会で、今後のネットワークの発展速度を考慮すれば、年後半には需給の回復が見込まれるとし、今後の需給に自信を示した。
(3/20記 マーケット支援部 佐藤)