市場センチメントが改善
1/22-1/25の米国株式市場は、決算発表を織り込みながら個別物色の展開か。1/21はキング牧師誕生記念日で休場。
世界景気減速懸念や米中貿易摩擦の影響が意識され、市場では米企業の第4四半期(10-12月期)利益見通しは切り下がっているようだ。しかし、中国政府が景気対策に動くといった期待感や、米国以外の成長減速と金融環境の悪化等があれば柔軟に金融政策を見直すといったFRBの姿勢等が市場のセンチメントを好転させていると考える。
前回7-9月期の決算時を振り返ると、バリュエーションが高かったためS&P500指数構成企業の約75%超が市場予想(Bloomberg予想)を上回る業績内容であったにも関わらず、軟調な値動きとなった。
現在の株価水準は、昨年12月の急落から市場環境の改善により反転しているが、バリュエーション面では割安な水準にあると考える。
決算を織り込んだ個別物色の展開か
報道によると、S&P500指数構成企業の第4四半期の利益は前年同期比11%増で、直近3四半期の増益率と比べ減速する見込み。
もっとも、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)やゴールドマン・サックス・グループ(GS)の決算発表後の株価は、市場予想を上回る決算内容が好感され大幅上昇に。市場の懸念を覆す決算が相次げば相場を支える公算が大きく、リターンリバーサルを意識した値動きが見込まれよう。
(1/17記 マーケット支援部 浜田)