【世界市場の見通し】日本は値固め、米国は神経質、中国は堅調推移か
(3/8記 投資情報部)
【日本株投資戦略】利食い売りを交えて値固め想定も、押し目はなさそう
3/13~17の日本株式市場は、値固めの展開を想定する。
中国の景気回復期待や円安等を背景に、日本株は堅調推移。もっとも、テクニカル指標からは過熱感も意識される状況と思われ、利益確定売りなどを交えて値固めが必要な場面か。ただ、新年度入り後の需給改善や本格的な経済活動再開等の期待もあり、押し目待ちに押し目なしの状況になりそう。
TOPIX(東証株価指数)は3/8、終値で2,051.21ptを付け、昨年来高値を更新。21年11月以来、1年4カ月ぶりの高値に。一方、日経平均は3/6に28,000円の大台を22/12/15以来回復。3/8にザラ場ベースで今年の高値28,469.41円を付けたものの、昨年来高値(22/1/5)の29,332.16円にはまだ900円弱の開きがある状況。
このパフォーマンス格差は銘柄数の違いや指数の算出方法の違いにあると考える。簡単に言えば、日経平均は株価の高い銘柄、TOPIX は時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい。その差がパフォーマンスに出た格好か。ちなみに、TOPIXバリュー指数は3/8に上場来高値を更新するなど好調。バリュー株優位の展開は今後も継続しそうだが、だからといってグロース株が更に売られる環境でもないと考える。日経平均の足を引っ張ったと見られる値がさハイテク、半導体関連株などについては、半導体市況の年後半の回復を予想する声もあり、そろそろ需要の底打ちを織り込む動きも出始めよう。日経平均のパフォーマンス改善が期待される。
(3/8記 投資情報部 大塚)