14年1月より少額投資非課税制度である一般NISAが始まった。そのNISA制度が24年1月より刷新され、「新NISA」が始まる。
「新NISA」では、一般NISAが成長投資枠、18年1月より開始したつみたてNISAがつみたて投資枠となる。一般NISAとつみたてNISAどちらかしか使えなかったが、新NISAでは併用が可能に。さらに、各投資枠が大きく拡大され、非課税期間が無期限となる。
日本証券業協会の「NISA口座開設・利用状況調査結果」によると、証券会社におけるNISA口座開設数は着実に増えており、開設者のうち投資未経験者の割合は23年3月末時点で一般NISAは51.0%と半数に上り、つみたてNISAに至っては89.9%と大半を占めている。
また、23年3月末の年代別NISA口座数では、30歳代と40歳代が多く、20歳代は60歳代や70歳代と同等数の口座が開設されており、NISA制度は投資未経験者や若年層投資家獲得の呼び水となっているようだ。
日銀によると、22年3月末時点の日本の家計の金融資産2005兆円のうち、株式等と投資信託の割合は14.7%に留まっており、米国の52.4%、欧州の29.9%に比べると、まだまだ発展の余地はありそうだ。新NISAが起爆剤となりうるか、注目だ。