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中国株マーケット情報労働節の祝日を前に軟調な地合いが強まる可能性も

4/25~4/29の中国株式市場は週末にかけて軟調な地合いが強まると見込む。

4/18に発表された1~3月GDP成長率は前年同期比+4.8%と、昨年10~12月実績(同+4.0%)と市場予想(同+4.2%、Bloomberg)を上回った。しかし、同日に発表された3月の主要経済指標は、新型コロナの感染拡大やそれに伴う都市封鎖、そして住宅販売の不振等の景気下押し圧力で下振れした。小売売上高は前年同月比3.5%減。また、新築住宅販売(金額ベース)は同29.1%減と、20年2月以来の下落率となった。

人民銀行は景気減速を懸念し、4/15に0.25~0.50%ptの預金準備率引き下げを発表した(4/25実施)。

4月には都市封鎖が更に拡大し、足もとでは人口の約1/4が行動規制を受けているとみられ、景気後退が進んでいると見込まれる。ただし、全国の感染者数は減少傾向を見せ、政策は奏功しているようだ。また、4/11にはファイザーの抗新型コロナ治療薬の第1弾が中国に到着した。今後、感染の収束や治療薬の効果によってはコロナ政策の変更が期待される。

株式市場は、当面、新型コロナの感染状況を横目で見ながら不安定な相場展開が続こう。4/30~5/4に労働節の長期祝日を控え、週末にかけて軟調な地合いが強まることも考えられる。

 

(4/20記 投資情報部 白岩)

紹介銘柄

比亜迪(ビーワイディー)(香港・01211/Z3073)

◆21年新エネルギー車販売台数で中国1位(市場シェア17.1%)。電池製造、携帯電話部品・組立事業も行う

◆21年12月期の売上高は前年比37.6%増、純利益は同28.0%減。通期の新車販売は82.8%増の72万1328台と好調。ただ、製品構成の変化が粗利益率の低下(17.75→11.18%)につながった。22年1~3月期は前年同期比174~300%増益見通し。同期の新エネルギー車販売台数は過去最多を記録

◆3月からガソリン車の生産停止を発表。新エネルギー車事業に集中する方針。4/19にリチウム電池の負極材料を手がける寧波杉杉(600884)子会社に戦略出資すると発表し、負極材料の確保に取り組む

(投資情報部 林

 

北京兆易創新科技(ギガデバイス・セミコンダクタ-)(上海A・603986/Z8945)

◆フラッシュメモリーやMCU(マイコン)等の研究開発、販売を手がける。NOR Flashで世界第3位

◆21年12月期(速報ベース)の売上高は前年比89.2%増、純利益は同165.3%増。一時的損益を除く純利益は同300.5%増と好調。製品ラインナップのアップグレードやサプライチェーン多元化戦略が奏功し、22年1~3月期は前年同期比126.1%増益見通し

◆車載半導体の市場規模は25年に755億米ドルまで拡大する見込み(20~25年の年平均成長率は14.3%)。2/22に車載用NAND Flash製品が車載用半導体の品質を保証する国際規格「AEC-Q100」の認証を獲得。また、車載用MCUは22年に量産開始計画。中国政府の半導体産業育成方針も追い風か

 

(投資情報部 林

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