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中国株マーケット情報株価が下落したところは買い場と捉えたい

3/28~4/1の中国株式市場は、前半もみ合いで後半は再度調整すると見込む。

足元で、中国政府は景気を重視した政策を発表。習近平国家主席は3/17に「最小のコストで最大の防疫管理効果を達成し、経済・社会への影響を最低限にとどめる」とし、ゼロコロナ政策の修正方針を暗に示唆した。これに伴い、3/14から開始された深セン市の都市封鎖を3/21に解除、鴻海(ホンハイ)精密のスマホ等の工場は再開した。また、同日の国務院常務会議では、全国人民代表大会で決定された2.5兆元の減税と税還付の実施と、金融緩和で実体経済を支持する方針等が決定した。政府は金融市場のボラティリティも懸念しており、余裕ある流動性を維持するとした。

3/31に予定される3月PMI(購買担当者景気指数)は、中国本土でのコロナ感染者数の拡大や都市封鎖により、景気の下押し圧力が強まっていることを示すとみられる。

3月上旬から下落を始めた中国株式市場は、3/15~16を底値に概ね半値戻しの水準。3/28~4/1の週は、前半は海外市場をにらみながら、緩やかな戻りを継続するとみられるが、後半は3月PMIを受け、再び景気減速懸念が高まり、再度調整しよう。ただし、本土、香港の両市場とも3月半ばに底値は付けたと見ており、株価が下落したところは買い場と捉えたい。

 

(3/23記 マーケット支援部 白岩)

紹介銘柄

香港証券取引所(ホンコン・エクスチェンジ・アンド・クリアリング)(香港・00388/Z2888)

◆香港唯一の証券・先物取引所。IPO調達額は世界トップ級(直近13年間で7回首位)。「ロンドン金属取引所(LME)」を傘下に持つ

◆21年12月期の総収入は前年比9.2%増、純利益は同9.0%増と堅調。現物市場の活発な売買が業績を押し上げた。*「滬港通・深港通」経由の売買は活況が続き、関連収入は同41.4%増と好調

◆米国の規制強化を背景に、米上場の中国企業の香港重複・回帰上場などが増加すれば市場活性化につながろう。21年10月に「MSCI中国A50コネクト指数」先物を導入。海外投資家によるA株デリバティブ商品の需要は高いと見込まれ、22年下期からの業績貢献が期待できよう

*:上海・深センと香港のストックコネクト取引

(マーケット支援部 林

 

江蘇蔚藍鋰芯(ジァンスー・アジュール)(深センA・002245/Z9086)

◆電動工具や電動自転車、ロボット掃除機等に使用される小型リチウム電池の他、LEDチップの開発・生産、金属材料物流サービス等も手掛ける

◆21年12月期は前年比57.2%増収141.0%増益。主要セグメント別の売上高は、リチウム電池が同84.8%増、LEDが同49.2%増、金属材料物流が同40.8%増と好調

◆電動工具等のコードレス化が進み、搭載するリチウム電池の需要拡大が予想される。世界シェアの約7割はサムスンSDI、LG化学、村田製作所が握るが(18年)、中国では国産品の性能向上と割安さから代替需要が増えると予想。工場拡張などで生産拡大に注力。独ボッシュ社等と大型供給契約を締結。

 

(マーケット支援部 床井

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