3日の香港株式市場は3営業日ぶりに反落した。ハンセン指数の終値は前週末比122.92pt(0.53%)安の23,274.75ptとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が不安視される流れ。中国国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、2日に確認された新型コロナの新規感染者は161人となった。前日(191人)から減少したものの、高水準での推移が続いている。北京五輪の開催を来月に控え、中国は行動抑制を強化。経済活動縮小の懸念が改めて意識された。デベロッパーや管理サービスの中国不動産が安く、家電セクターもさえなかった。半面、発電や設備の電力セクターは高かった。海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも物色された。香港メーンボードの売買代金は699億香港ドルと低水準が続いた。
3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前週末比246ドル76セント(0.7%)高の36,585ドル06セントと過去最高値を更新した。米景気の回復基調が続くとの期待が買いにつながった。年初で年金基金などの新規資金の流入を期待した買いも入った。景気敏感株が上昇したほか、ハイテク株の一角も買われた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比187.828pt(1.2%)高の15,832.799ptで終えた。
4日に香港株式市場でハンセン指数は確りの展開か。米国株式市場が堅調だった流れを受け、買いが先行しそうだ。一方で、目新しい材料も見当たらず、高寄り後は方向感を掴みづらい動きとなりそうだ。
(マーケット支援部 林)
確りの展開か
4日に取引再開となる中国本土市場は確りの展開か。中国での新型コロナウイルス感染拡大による経済減速の懸念が高まっているが、中国当局による景気下支え策への期待が支えとなりそうだ。BYD(01211)の2021年12月の自動車販売台数が前年同月比76.0%増と発表されたことや、米テスラ(TSLA)の昨年10~12月期の販売台数が市場予想を上回ったことから、本日はリチウム関連銘柄が注目を集めよう。予定では、12月の財新中国製造業PMIが発表される。
(マーケット支援部 林)