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中国株マーケット情報方向感に乏しい展開か

5日の香港株式市場は続落。ハンセン指数の終値は前日比138.50pt(0.47%)安の29,098.29ptだった。米長期金利の上昇を受けた4日の米ハイテク株安が香港市場にも波及した。一方で、5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の政府活動報告を受けて、金融引き締めへの警戒が後退したことは相場を下支えした。ハンセン指数は朝方に前日比2.5%安まで下げる場面もあったが、全人代での政府活動報告の内容が伝わると急速に下げ幅を縮めた。香港メーンボード(東証1部に相当)の売買代金は2404億香港ドルと、連日で2000億香港ドルを上回った。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで23億6800万香港ドルの買い越しだった。

5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、前日比572ドル16セント(1.9%)高の31,496ドル30セントで取引を終えた。取引開始前に発表された2月の米雇用統計で雇用者数が市場予想を上回って増え、米労働市況が改善しているとの見方が広がった。ただ、米長期金利の上昇が高PER(株価収益率)株の重荷となり、午前中にダウ平均は150ドルあまり下げる場面もあり、値動きは荒かった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発し、前日比196.676pt(1.5%)高の12,920.148ptで終えた。ナスダック指数も午前中は前日比2.6%安となる場面があったが、長期金利の低下に伴って切り返した。

8日の香港市場でハンセン指数は方向感に乏しい展開か。5日の米株式市場が2月の雇用統計の結果を受けて反発した流れを引継ぎ、買いが先行しよう。もっとも、米国では追加経済対策の成立(修正法案を下院で再審議し14日までの成立を目指す)がほぼ決まったとみられ、財政拡大に加え、景気の早期回復期待から米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が縮小されるとの見方につながれば、米金利が上昇を続ける可能性もあろう。米金利上昇に対する警戒感は解けていないと言え、米金利の動向をにらみながら、やや値幅を持った動きとなることは想定しておきたい。一方で、中国の好調な経済指標は下支え要因として意識されよう。中国税関当局が7日発表した2月の貿易統計で、1-2月の輸出(ドル建て)は前年同期比60.6%増、輸入は同22.2%増と、ともに市場予想を上回った。税関当局は、輸出が記録的に増加した要因として外需の回復を指摘。欧州連合(EU)や米国の製造業の活動上向き、これらの国の財政刺激策により中国製品の輸入が増加したとした。また、中国の製造業従業員の大半が今年は旧正月(春節)連休に帰省しなかったことで、輸出業が盛んな省では多くの企業が連休中も操業を続け、例年なら連休明けに先送りする納入に対応したとの調査結果も明らかにした。経済活動の正常化が着実に進んでいる内容と捉えられ、投資家心理の支えとなりそうだ。

(マーケット支援部 井上)

個別物色中心の動きを想定

5日の中国・上海株式相場は小幅に続落した。上海総合指数の終値は前日比1.5049pt(0.04%)安の3501.9867ptだった。米長期金利の上昇を背景とした割高株の売りが波及し、朝方に下落率は一時1%を超えた。一方、李克強首相による政府活動報告を無事通過したことで安心感が漂い、相場が上げに転じる場面もあった。李首相は政府活動報告で2021年や21~25年の「第14次五カ年計画」の経済運営目標を発表。市場では「金融引き締めを示唆する発言がなく、産業支援策などもこれまでの予想通り」との見方が広がった。最近の中国の要人発言で当局が金融政策を正常化させるとの懸念が強まっただけに、李首相の発言で警戒がいったん和らいだ。上海と深センの売買代金は合計で8764億元と、前日から約1割減少。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで5億2600万元の買い越し。個別では、宜賓五糧液(ウーリィアンエー・イービン、000858)、万華化学集団(ワンファ・ケミカル、600309)、江蘇恒瑞医薬(ジャンスー・ハンルイ・メディシン、600276)などが買い越しとなり、美的集団(ミデア・グループ、000333)、貴州茅台酒(グイジョウ・マオタイ、600519)、隆基緑能科技(ロンギ・グリーン・エナジー・テクノロジー、601012)などが売り越しとなった。

8日の中国本土市場は個別銘柄物色中心の展開か。5日の李首相の政府活動報告では、主要国との摩擦を気にしてか、第14次五カ年計画についての説明は限定的だったという印象が残った。中国市場では今後決算発表が本格化してくるため、政策に対する信認が戻るまでは、個別物色中心の動きとなりそうだ。

(マーケット支援部 井上)

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