18日の香港株式相場は3日続伸した。ハンセン指数の終値は前週末比288.91pt(1.01%)高の28,862.77ptと、2020年1月17日以来およそ1年ぶりの高値を連日で更新した。午前に発表された中国の2020年10~12月期の国内総生産(GDP)が前年同期比6.5%増加し、中国経済の回復力が改めて認識された。上海や深セン株の上昇も投資家心理を明るくし、中国銘柄を中心に買いが広がった。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで229億7000万香港ドルの買い越しだった。買越額は過去最高水準で、中国マネーの流入が相場の支えとなった。
18日の米国市場は「キング牧師生誕記念日」のため休場。
本日の香港株式市場は、小幅続伸か。前日に発表された中国の2020年10~12月期の国内総生産(GDP)が前年同期を上回る水準まで回復したことを受け、高く始まると見られる。ただ、20日に米大統領就任式など、米国のビッグイベントが迫っており、小幅に上昇した後は模様眺めとなりそうだ。
(マーケット支援部 床井)
心理的節目付近でもみ合いか
18日の中国・上海株式相場は続伸した。上海総合指数の終値は前週末比29.8459pt(0.83%)高の3596.2237ptだった。18日の取引開始後に発表された2020年10~12月期の中国の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増となり、市場予想を上回った。中国経済の堅調な回復を受け、投資家が運用リスクをとる姿勢を強めた。一時は1.2%高まで上げた。半面、心理的節目の3,600ptを上回る場面では短期的な利益確定目的の売りも出て上値を抑えた。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで16億3600万元の買い越しだった。個別では、瀘州老窖(ルーヂョウ・ラオジャオ、000568)、中国中免(チャイナ・ツーリズム・グループ・デューティー・フリー、601888)、興業銀行(インダストリアル・バンク、601166)などが買い越しとなり、宜賓五糧液(ウーリャンイェー・イビン、000858)、京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ、000725)、ラックスシェア(002475)、隆基緑能科技(ロンギ・グリーン・エナジー・テクノロジー、601012)などが売り越しとなった。
本日の中国本土株式市場は、前日の好地合いを引き継ぎ株価が崩れることはなかろう。ただ、高値圏では利益確定の売りも出そうで、全体的には心理的節目の3,600ptを挟んでもみ合う展開となりそうだ。
(マーケット支援部 床井)