5日の香港株式相場は続伸。ハンセン指数の終値は前日比155.91pt高の25,102.54ptと約2週間ぶりの高値を付け、終値で節目の25,000pt台を回復した。前日の米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が連日で最高値を更新し、香港市場でもハイテク株を中心に買いが入った。原油相場の上昇を受けた石油株高も相場を支えた。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで9億3900万香港ドルの買い越しだった。
5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比373ドル05セント高の27,201ドル52セントと、約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。コロナワクチンの開発への期待が広がったうえ、景況感改善を示す米経済指標が好感され、景気敏感株を中心に買われた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸し、前日比57.23pt高の10,998.40ptと連日で過去最高値を更新した。
本日の香港市場でハンセン指数は一進一退の展開か。前日の米株高が支えになりそうな一方で、利益確定売りが上値を抑える展開となろう。ハンセン指数は昨日回復した25,000pt台を維持できるかがポイントになりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
こじっかりの展開か。政策の恩恵の期待できる銘柄への買いが支えとなりそう
5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に4営業日続伸。終値は前日比5.8773pt高の3,377.5648ptだった。深セン成分指数は100.466pt高の13,960.925ptと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1967億元だった。半導体やソフトウエア企業への税制優遇策などを4日に政府が発表したことを受け、関連企業への買いが相場の支えとなった。一方で上海総合指数は前日までの3日続伸で2.6%上げており、利益確定の売りも出て上値は重かった。7月の中国の財新非製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.1と、水準は高かったものの、10年2カ月ぶりの高さだった6月からは4.3ptの低下となった。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで19億8000万元の売り越し。個別では、ラックスシェア(002475)、宜賓五糧液(000858)、歌爾(002241)、恒生電子(600570)などが買い越しとなり、格力電器(000651)、貴州茅台酒(600519)、江蘇恒瑞医薬(600276)、中国中免(601888)、海爾智家(600690)、伊利実業集団(600887)などが売り越しとなった。
本日の中国本土市場はしっかりの展開を想定。政策の恩恵の期待できる銘柄への買いが支えとなりそうだ。
(マーケット支援部 井上)