6日の香港株式相場は反発。ハンセン指数の終値は前週末比513.01pt(2.20%)高の23749.12ptだった。新型コロナウイルスの感染拡大ペースが米国などでピークに近づいているとの見方が出たことを受け米株価指数先物が上昇し、香港市場も全面高となった。
6日の米株式相場は急反発。ダウ工業株30種平均は前週末比1627ドル46セント(7.7%)高の22679ドル99セントで終えた。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化するとの期待から、足元で大きく下げた銘柄を中心に買いが優勢となった。大量の感染者と死者を出していたイタリアやスペインでも、新たな死者数が減ったと週末に伝わった。欧州株式相場が6日に軒並み大幅高となり、米株投資家のリスク選好を促した。
本日の香港市場は堅調な展開を想定。外部環境の好転を受け、買い先行のスタートが予想される。昨日は、次世代通信規格「5G」での連携が好感され通信の中国聯通(00762)と中国電信(00728)が大幅高となった他、長飛光繊光纜(06869)や中国鉄塔(00788)といった関連銘柄も物色された。「5G」は中国政府が提唱する新型インフラでも取り上げられている。引き続き関連銘柄の動向に注目したい。
(マーケット支援部 井上)
戻りを試す展開か
休場明けの中国市場も堅調な展開か。外部環境の好転が投資家心理の改善につながろう。
香港市場ではハンセン指数が3月末の戻り高値を更新してきている。上海総合指数は2800pt、深セン成分指数は10300pt更新を窺う展開となりそうだ。
(マーケット支援部 井上)