25日の香港株式相場は大幅続伸。ハンセン指数の終値は前日に比べ863.70pt(3.81%)高の23527.19ptと、心理的な節目の23000ptを上回り、13日以来の高値だった。米国で新型コロナウイルスに対応した大型経済対策で与野党が合意したと午後に伝わると上げ幅を拡大し、この日の高値圏で終えた。中国本土から香港株に投資する「ストックコネクト・サウスバウンド取引」は、成約ベースで57億4000万香港ドルの買い越しだった。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。前日比495ドル64セント(2.4%)高の21200ドル55セントで終えた。トランプ米政権と与野党の議会指導部が2兆ドル規模の経済対策で25日未明に合意し、後退入りの懸念が強まっている米景気を下支えするとの期待が広がった。上げ幅は一時1300ドルを超えたが、目先の利益確定売りも出て、引けにかけて伸び悩んだ。
本日の香港市場は売り買い交錯の展開か。米国市場の堅調展開や中国人民銀行による預金基準金利の引き下げ観測報道はポジティブ材料となろう。一方でハンセン指数は2日間で8.4%の上昇となっており、利益確定売りの増加も予想されよう。決算内容を手掛かりとした物色中心の展開となりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
小じっかりの展開か
25日の中国株式相場は大幅続伸。上海総合指数の終値は前日比59.1532pt(2.17%)高の2781.5913pt、深セン成分指数の終値は前日比319.393pt(3.21%)高の10241.076ptだった。新型コロナウイルスによる経済的な悪影響に対応して、トランプ米政権と与野党の議会指導部が大規模な景気刺激策で最終合意したと伝わり、世界景気の減速懸念が一服し、中国市場でも買いが広がった。香港から中国本土株に投資する「ストックコネクト・ノースバウンド取引」は、合わせて成約ベースで25億400万元の買い越し。個別では、貴州茅台酒(600519)、江蘇恒瑞医薬(600276)、中国国旅(601888)、ラックスシェア(002475)、ハイクビジョン(002415)などが買い越しとなり、伊利実業集団(600887)、三一重工(600031)、格力電器(000651)、宜賓五糧液(000858)などが売り越しとなった。
本日の中国市場は小じっかりの展開を想定。中国人民銀行による預金基準金利の引き下げ観測が伝わっており、金融株の支援材料として意識されそうだ。
(マーケット支援部 井上)