【世界市場の見通し】確りの展開を想定も、中国株はボラティリティが高いか
8/10-8/14の世界市場は、米国のテクノロジー株の堅調さを受けて、世界的に確りの地合いか。
米国株は米議会での追加財政出動の与野党協議が順調に進む前提で、テクロジー関連中心に確りの展開か。アップルやマイクロソフト等多くの主力株が上値を探る展開となっており、指数を押し上げそうだ。日本株は決算発表が終盤戦となることで、為替や米国株などの外部環境を意識する展開となりそうだ。4-6月期決算は、総じて新型コロナの影響を受け業績の明暗が分かれたとの印象。バリュー株よりもグロース株が選好される流れが継続しよう。
中国株は、イベント続きでボラティリティの高い展開か。北戴河の長老会議の結果を巡る報道や8/14の主要経済指標の発表、8/15の米中貿易ハイレベル協議等イベントが多く、その内容に左右されやすい展開か。経済指標に関しては、長江流域の洪水被害などの影響で内容に不安を残す状況かと考える。米中貿易ハイレベル協議は話し合い継続が評価されると見るが、厳しい議論になると考える。
(8/6記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】鉱工業生産に持ち直しの動き
8/11-8/14の日本株式市場は、揉み合いの展開を想定する。お盆休み等に伴い市場参加者の減少が見込まれる中、外部環境を睨みながら強弱入り混じった動きとなりそうだ。流動性低下により、先物主導で一時的に波乱する場面も想定されるが、押し目は好業績が見込まれる銘柄の買いで臨みたい。4-6月期の決算内容は事前予想よりも悪いとの声もあるようだが、政府の景気を支援しようとする政策に変化はないと思われることから、過度な懸念は必要ないだろう。
経産省が7/31に発表した6月の鉱工業生産指数速報は前月比2.7%上昇し、5カ月ぶりにプラスに転じた。経済再開の動きが広がり、自動車などが生産を増やした。
今後の生産予測をまとめた製造工業生産予測調査によると、7月は前月比11.3%の上昇、8月も3.4%の上昇が見込まれており、水準は低いものの持ち直しの動きが継続しそうだ。製造業の業績や株価動向を予想する手掛かりとなりそうだ。
(8/6記 投資調査部 大塚)