6日の香港株式相場は3日続伸した。ハンセン指数の終値は前日比212.87pt(0.89%)高の23,980.65ptと、9月18日以来、約2週ぶりの高値となった。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の早期退院を受けたアジアの主要株式相場の上昇が波及。中国は国慶節(建国記念日)に伴う大型連休の最中で、関連銘柄への物色も支えとなった。
6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比375ドル88セント(1.3%)安の27,772ドル76セントで終えた。急落に転じる前に、ダウ平均は200ドル超上昇する場面もあった。しかし、午後にトランプ米大統領が追加の経済対策の協議中止を指示したことが明らかになり、上昇していたダウ平均は急激に弱含み、下落に転じた。経済対策の成立で景気の持ち直しが加速するとの期待が後退し、主力ハイテク株中心に幅広い銘柄に売りが膨らんだ。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前日比177.88pt(1.6%)安の11,154.60ptで終えた。
本日の香港株式市場は、トランプ氏が経済対策協議を11月の大統領選後まで中止するとの発言がツイッターで明らかになったことで、売りが先行するだろう。一方で、昨日は米アップルが新型スマートフォン「iPhone 12」を今月半ばに発表するとの観測で、瑞声科技(02018)と舜宇光学科技(02382)が買いを集めた。また、大手金融機関が強気見通しを維持した中芯国際集成電路製造(SMIC.00981)も7%高と堅調となるなど、個別の好材料に素直に反応する動きが見られた。本日も個別銘柄を選別物色する動きが支えとなりそうだ。
(マーケット支援部 床井)
7日は中国本土市場(上海、深セン)が休場。9日に取引を再開する予定。
(マーケット支援部 床井)