1日の香港市場は香港特別行政区成立記念日により休場。
1日の米株式市場で主要株価指数はまちまちの動きとなった。ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比77ドル91セント安の2万5734ドル97セントで取引を終えた。良好な米経済指標や、新型コロナウイルスのワクチン開発が順調に進んでいるとの見方から買いが先行した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は根強く、買い一巡後は前日終値近くでもみ合う展開が続いた。取引終了にかけて売りが優勢になり、下げて終えた。一方、コロナの影響を相対的に受けにくいハイテク株への買いは続いた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比95.86pt高の10,154.63ptと、6営業日ぶりに過去最高値を更新した。
本日の香港市場でハンセン指数は方向感を探る動きを想定。米株式市場でナスダック総合株価指数が最高値を更新したことを追い風に、半導体関連などハイテク株には好感した買いが入りやすいと思われる。一方で、米下院が香港で抗議活動を行う民主派の弾圧に関与する中国当局者と取引を行う銀行に制裁を科す法案を全会一致で可決したと伝わるなど米中対立への警戒感は根強いことから、上値追いの動きは限定的か。米雇用統計の発表を今夜に控え、様子見ムードも広がりそうで、中国本土市場や時間外の米先物取引の動向を気にしながら、方向感を探る動きとなりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
利益確定売りをこなしながら堅調な展開を想定
1日の中国本土株式市場は続伸。上海総合指数の終値は前日比41.3069pt高の3,025.9810ptと、3月6日以来約4カ月ぶりに3,000pt台を回復、深セン成分指数の終値は同120.618pt高の12,112.964ptと、2015年12月以来約4年半ぶりに終値ベースで12,000pt台を回復した。午前の取引時間中に発表された6月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.2と前月から上昇し、6カ月ぶりの高い水準となった。今週発表された中国の景気指標が軒並み上向いており、新型コロナウイルスの打撃を受けていた中国経済回復への期待が高まった。
本日の中国市場は利益確定売りをこなしながら堅調な展開を想定。引き続き中国経済回復への期待が投資家心理の支えとなりそうだ。
(マーケット支援部 井上)