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中国からの便り

第110回:誰も知らない香港人の本名

先日、会社で小さな事件が起こった。ある同僚宛に電話が掛かってきたが、誰宛なのかが分からなかった。何故なら同僚の実の名を誰も知らなかったからだ。香港では殆どの人が英語名を持っているため、普段本名で呼び合うことが少ない。その辺りのお婆さんに「こんにちは、マリーです」と名乗られても珍しいことでも何でもない。特に会社では本名で呼ばれると逆に目立ってしまう。

香港人の英語名は本来、英国植民地時代に、学校で英国人の先生が生徒を呼び易いようにつけたと言われている。このような背景から生まれた香港人の英語名は一種の便宜的なものだったとも言える。台湾や中国、韓国などでも近年英語名を名乗る人が増えてきたが、香港とは事情が少々異なる。香港では英語名はIDカード(身分証明書)に登録することが可能だ。また、芸能人に限らず、政府高官なども英語名は公式的な名前として扱われる。海外メディアの報道を見ると、むしろ英語名で報じられることが多い。そういった準公的性質こそが単なるニックネームと異なるところである。

では、その名前は誰が名付けるのか。多くの場合、特に若い世代は生まれた時に親が名付ける。そうでない場合は小学校入学時に親が付けたり英語の先生が決めてあげたりする。相当な英語名嫌いか好きな名前が見当たらないなどから英語名を持っていない人もたまにはいるが、余程強い意志がない限り、大体中学校の時教師に「授業中に呼ばれたい名前を考えて提出するように」と言われ、屈服してしまう。

さて、肝心なネーミングだが、香港人の英語名はおそらく英語圏のどの国よりもバリエーションが豊富だろう。「David」や「Teresa」など、どの国にもある至って普通な名前をはじめ、「Hin」「Yan」など名前の一文字をそのまま使うピン音系、「Apple」「Lemon」「Cherry」などの果物系、「Candy」「Donut」などの食べ物系、「Crystal」「Ruby」「Sapphire」などの鉱物系、「Happiny」「Flyan」などのオリジナル系、「Money」「Captain」「Keyboard」「Fast」「International」「Double」のような、もはや「何でもあり系」など、多種多様なネームがある。特筆したいのは、日本語由来の名前だ。「Sakura」「Yuki」などごく普通な名前はもとより、「Suki」「Kitsune」「Kawaii」「Mazui」「Wasabi」など、日本ではありえないような名前を名乗る人も稀にいて、どうも語感が良いことが理由のようだ。

立派な名前を持っているのに英語名を名乗るなど理解しかねると思う人が少なくないだろう。ただ英語名は全く不要かというとそうでもない。確かに名前の選択でその人の人格が疑われることもあるのだが、英語名を持つメリットは確かにある。多国籍社会である香港は外国人と接触することが多い。会う人会う人に「私は劉徳華(ラウ・タックワー)です」と言ってもすぐ忘れられ、「アンディ」の方が覚えてもらえる確率が高い。

中国語圏では姓のバリエーションは日本よりかなり少ない上、集中度も桁違い。日本の苗字トップ10は合わせて人口の10%程度だが、中国では「李」だけで7.9%、「王」と「張」もそれぞれ7.4%と7.1%。規模にもよるが、1つの会社に何十人の「王さん」がいてもおかしくない。英語名の真価が発揮されるのは、まさにそういうときなのだ。

もう一つのメリットは呼びやすさ。と言っても発音など物理的なものではなく、気軽さである。日本語と違って、広東語の感覚では苗字で人を呼ぶと極めて他人行儀、若しくは営業口調に聞こえてしまう(日本語の「様」に相当)。一方、名前だけでは鳥肌が立つほど気持ち悪い呼び方になり(家族同士でさえ滅多に呼ばない)、フルネームだと怒っていると思われる。他人行儀過ぎず親密過ぎず、呼ぶほうも呼ばれるほうも居心地がいいのが英語名だ。

余談だが、英語名の改名で「イメチェン」を狙うという手もある。「Alex」と呼ばれてきた人がある日をきっかけに「Kitty」と名乗り始め、女子力アップを図ることも可能。もっとも、改名のタイミングが極めて重要であり、いきなり「今日から私のことはKittyと呼んで」と言われても呆れられるだけ。改名の一番無難なタイミングは大学入学時や転職時だろう。

冒頭の話に戻るが、あの事件が起こった後、社内で「名前交換」が始まり、「中英名称対照リスト」が自主的に書き上げられ、社内に配られた。日本人から見れば非常に奇妙な光景に映るだろうが、これも香港らしさの一つといえるだろう。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人)ルイス リョウ)
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