個別物色、ディフェンシブ銘柄中心の展開継続か
2/18~21の米国株式市場は、個別物色の展開か。2/17はワシントン誕生記念日でNYSE休場、4営業日立会いとなる。
1月末のDeepSeek(ディープシーク)ショック以降、米ハイテク優位性に対する先行き懸念や、トランプ政権の関税政策を巡る不透明感などが買い手控え材料となっている一方で、良好な米国経済への期待が相場を下支えしているようだ。
2/7発表の米1月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+14.3万人と12月の同+30.7万人から縮小、市場予想(同+17.5万人)を下回ったが、失業率は4.0%で前月の4.1%から低下し、平均時給も前月比+0.5%と、米労働市場の底堅さが示された。また、2/11のパウエルFRB議長の上院議会証言では、「経済が堅調のため、金融政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」との見解が表明された。
NYダウを中心とした米主要株価指数は過去最高値圏での揉み合いが続いている。今後もう一段の上昇加速か、或いは目先のピークアウトとなるかの見極めが必要だが、良好な米経済を考慮すると過度な弱気は禁物と思われる。
今後しばらくは既に好決算が発表された銘柄や、ディフェンシブ銘柄中心の物色が続くと思われる。半導体などのハードウェア関連株は、2/26引け後発表が予定されている画像処理半導体大手エヌビディア(NVDA)の決算内容とガイダンスが相場の方向を左右しそうだ。結果が前向きに受け止められる内容と解釈された場合、グロース銘柄の相場反転のきっかけとなる可能性が高い。その場合、全体相場への波及も期待されそうだ。
(2/12記 投資情報部 檜和田)