株価は最高値を更新し偉大なアメリカへ一歩を踏み出した
11/18~22の米国株式市場は、確りの展開を想定。
大統領選挙でトランプ氏が返り咲きを決め、株式市場では減税や規制緩和といった同氏が掲げる政策が好感されているもよう。またFOMC(11/6~7開催)で25bpsの利下げが決定されたこともあり、11/8の米株式市場は主要3指数そろって取引時間中と終値の最高値を更新する動きとなった。大統領選は予想に反し、早期に決着したことで市場の不確実性が解消されたこともマーケットが好調な理由だと考える。年内の大きなイベントは次回FOMC(12/17~18)を残すくらいで、今後は材料難になりそう。一方、関税リスク等の市場にネガティブな材料が意識される場面は想定しておきたい。
全米小売業協会(NRF)によると、今年のホリデーシーズンの支出は前年比2.5~3.5%増加する見込み。NRFのマシュー・シェイ社長兼CEOは「米国の消費能力は、堅調な雇用市場と賃金上昇に支えられ続けるだろう」とコメント。今後は11/29にブラックフライデー、12/2にサイバーマンデーと、セールが控えている。インフレの続く米国では消費者の意思決定の要因に値下げやセールを求める買い物客は多いと思われ、小売企業への関心が高まる場面があろう。
11/20にエヌビディア(NVDA)の決算発表が予定されている。NYダウの構成銘柄に採用され、生成AI等によるGPUの需要集中により、時価総額で世界首位を争う同社の業績に注目が集まろう。重要イベントが通過し、材料難となりやすい中で同社の更なる成長見通しが確認できれば、他のテクノロジー株等にも波及しよう。
(11/13記 投資情報部 岩井)