ハイテク銘柄の押し目買いも視野に入れたい
9/23~27の米国株式市場は、一進一退の展開を想定。
NYダウは9/16に約2週間ぶりに最高値を更新した。市場ではFRBが9/17~18に開催するFOMCでの利下げ幅が50bpになるとの観測が強まり、大幅利下げで米経済がソフトランディングできるとの見方が広がっている。
実際に利下げ幅がどうなるかは本稿執筆時点(9/18)では判明していないが、25bp、50bpのどちらの利下げ幅となるにせよ、パウエル議長の記者会見と経済見通しが焦点となると見る。25bpの場合はFRBが後手に回った印象を与えないようにする必要があるだろうし、50bpの大幅利下げの場合は、景気の下振れ懸念を払しょくするための整合性が取れた説明が必要だろう。四半期に一度の経済見通しとパウエル議長の発言に注目が集まろう。
米国半導体工業会(SIA)が発表した7月の世界半導体販売額は前年同月比18.7%増の513億ドルと9カ月連続で前年を上回っている。地域別で見ると米州は同40.1%増と世界の半導体市場をけん引。在庫調整が進み、米国では生成AI関連の需要も追い風となっている。また世界最大の運用会社ブラックロックは9/17にマイクロソフト(MSFT)と連携し、AI関連インフラ整備のためのファンドを立ち上げると発表した。足もとでは米国の景気減速に対する警戒感や生成AIに対する市場の期待が低下したこと等からハイテク株比率が高いナスダックはさえない動きとなっているが、下落局面は押し目買いの機会と捉えたい。
(9/18記 投資情報部 岩井)