決算動向を注視しながらも押し目買い優勢の展開か
8/1~8/5の米国株式市場は、決算の動向を注視しながらも押し目買い優勢の展開を想定。
7/27のFOMCでFRBは75bpの利上げの実施を決めた。想定通りの内容となった。次回の利上げ幅に関して、パウエルFRB議長は75bpの利上げの可能性を示唆するも、データ次第とした。将来的な利上げペース減速の可能性も示唆した。
7/27米上院は半導体の生産や研究開発に527億ドルの補助金を投じる法案を可決。7月中にも下院も通過する可能性が高く関連銘柄が物色されよう。この他、マンチン上院議員(民主党)がシューマー上院院内総務とインフレ減速法案に合意したと発表しており、来週以降も議会の動向に注目か。クリーンエネルギーや気候変動プログラムに3698億ドル投じる一方、法人税の最低課税等も含むようだ。週末の雇用統計の失業率は3.6%が市場予想だが、新規失業保険申請件数の4週間移動平均も上昇基調にあり、今後上昇の可能性も。
S&P500の内182社が決算発表を終え、76%の企業の2Q利益は市場予想を上回った(7/27時点、Refinitiv集計)。ウォルマート(WMT)による業績に関する警告もあり、業績への懸念が一部で出ているが、事前の市場予想が高くないこともあり、概ね予想を上回る内容となっているようだ。GAFAMの決算発表は7/26にアルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)が決算を発表。アルファベットにはスナップの業績不振から警戒感があり事前に調整が進んでいたことやマイクロソフトは強気な見通しを出してきたことから、決算通過後に株価が上昇し安心感が広がったものと思われる。
(7/28朝記 投資情報部 藤本)