金利上昇の影響は限定的か
2/16-2/19の米国株式市場は、需給面から比較的確りの展開を想定。金利上昇の影響は限定的とみられる。
米30年国債利回りは2%に、米10年国債も1.2%を伺う水準まで金利上昇が進んだ。大規模追加経済対策に加え、国債入札を控えたヘッジ売り等も背景にあると考える。足もとの実質金利上昇は限定的で、緩和的な環境は継続か。また、期待インフレ率は上昇も、12月のPCEデフレーターは1.3%にとどまっていることや強い経済がバイデン政権の安定やパウエルFRB議長の再任(2022年2月に任期満了)に重要であるため、景気後退リスクのある金融引締めはまだ先で過度な金利上昇は想定していない。
S&P500 e-miniのポジションを見ると非商業部門(投機筋)、商業部門(実需)ともに若干ショートになっている。それにも関わらずS&P500は一段高の展開で、投資家の利食いをこなしながら上昇してきているものと考えられる。上昇が一段と続けば買戻し等も想定され確りの展開か。
(2/10記 投資調査部 藤本)