ポジション調整一巡か。確りの展開を想定
2/8-2/12の米国株式市場は、一部ファンドのロスカットがある程度一巡し、確りの展開を想定。
米国株式市場では、個人投資家対ヘッジファンドの仕手戦で痛手を被ったヘッジファンドが一部のポジションの手仕舞いを進めていると言われている。ただ、ゲームストップ(GME)の浮動株に対する信用売残の比率が39%にまで低下したと報道されており、ポジション調整は一巡しつつあるようで、需給環境は改善しつつあると考える。
ただ、2/8に開始予定のトランプ前大統領への弾劾裁判が難航すれば、バイデン政権が計画中の1.9兆ドルの追加経済対策の成立時期は3月までずれ込む可能性があるとの報道も。審議の遅れが意識され、上値が重くなる可能性にも留意したい。ただ、S&P500構成銘柄の決算発表済企業の83%が利益予想を上回る決算内容を発表(2/3時点)。決算発表が進むにつれ増益予想が押し上げられている。概ね良好な決算で、大きく相場が崩れる可能性も低いか。
(2/4記 投資調査部 藤本)