8/31-9/4の米国株式市場は金融緩和強化への期待感が持続し、引き続き確りの地合いを想定する。
カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム(8/27-28)に合わせて、FRBは平均インフレ目標の導入を発表した。同政策によりFRBがインフレ率上振れを容認する姿勢が明らかとなり、現行の強力な金融緩和策を時間軸の面から更に補強したものと考える。金融緩和強化が意識され、積極的には売りづらい地合いと見る。
ISM製造業景況感指数(9/1予定)、ISM非製造業景況感指数(9/3予定)、雇用統計(9/4予定)など重要指標の発表が相次ぐ。NY連銀製造業指数やコンファレンスボード消費者信頼感指数が弱含む一方、製造業PMIとサービス業PMIの速報値がしっかりとした内容になるなど、8月の経済指標は強弱入り混じる状況になっている。足もと新型コロナウィルスの感染拡大ペースが鈍化していることやFRBが金融緩和策で経済を支えていく姿勢を示したことから、仮に指標に悪化が見られた場合でも影響は限定的と考える。