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今週の特集記事病気の「芽」を摘むAI診断

医師とAIの協調で誤診率が低下

経験豊富な医師でも見逃してしまうような小さな異常を人工知能(AI)が発見する、そんなAIを使った医療が近い将来実現するとの期待が高まっている。医学史上において、その影響は、ワクチン、麻酔、殺菌、X線、血液型に匹敵するとも。

2025年に開催が決定した大阪万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」となっており、健康で豊かに長生きできる未来社会の実験場としてAIや拡張現実(AR)を駆使し、世界にアピールするという。先端技術を活用した医療への注目が高まりそうだ。

がんの早期発見を支援する技術開発広がる

AIの実用化が比較的早いと考えられる領域

患者の体を撮影して病気を判断する画像診断は、AIの実用化が最も早いと考えられている医療分野のひとつとして挙げられる。

富士フイルム(4901)が開発するソフトウェアは、コンピューター断層撮影装置(CT)で撮影した輪切りの画像を3次元に加工し、AIで分析する。医師の目では見つけにくい小さながんを発見できる可能性も。同社は19年度の実用化を目指す。

また、NEC(6701)は、定評のあるAIを用いた顔認証技術を応用し、内視鏡の映像を処理し、見た目の特徴からがんを検出する技術を開発しているという。

個々に合わせたゲノム医療

がんゲノム医療

政府は、医療費を抑えるため病気の早期発見、治療を促している。2018年4月より、国内でがん治療における患者のゲノム情報に応じた抗がん剤治療を行う先進医療が始まった。「がんゲノム先進医療」とは、がん患者のがんに関連する遺伝子変異に応じた抗がん剤で治療を行うものであり、個人の遺伝子情報に沿ったオーダーメイド治療を提供するものである。ゲノム解析ではデータが大量に発生するため、人間が手作業で解析することは実質的に不可能とされている。しかし、AIを活用すれば、変異箇所を短時間で見つけることが可能になり、解析結果の臨床的意義の判定も容易になるという。

将来的に、ゲノム解析結果に基づく予防的な治療への活用(疾患の発現可能性のある異常遺伝子や不要な遺伝子の破壊等)により、病気の発現の芽そのものを摘む治療への進展が期待される。

主な関連銘柄(銘柄略称)

主な関連銘柄としては、クレスコ(4674)、富士フイルム(4901)、NEC(6701)、島津製(7701)、イルミナ(ILMN)、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)、などが挙げられよう。

(マーケット支援部 浜田)

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