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今週の特集記事モノづくりの根幹を支える工作機械と生産のこれからを支えるIoT

機械を作る機械

あらゆる機械やその部品類は工作機械によって作られるため、工作機械は全てのものづくりを支えている。工作機械の性能の優劣が、生み出される製品の競争力を大きく左右し、工業力全体にも大きく影響を及ぼす。このため、各国とも工作機械産業を戦略的基幹産業と位置付け、その発展に力を尽くしている。

スマートフォンや時計、家電製品やデジタル機器などに必要な精密部品から、自動車や航空機、船などの移動手段、また、人工骨や人工関節といった生体材料に至るまで、工作機械の活躍の幅は広い。

コンピューター等による数値制御で自動運転を行うNC工作機械が、現在日本の工作機械生産額の90%以上を占める。ものづくり現場における人手不足解消も期待されている。

好調な受注とその要因

工作機械受注と受注残(億円)

日本工作機械工業会は9/26、2018年の工作機械受注目標を前年比12.4%増の1兆8500億円に上方修正した。到達すれば過去最高を2年連続で更新することになる。

自動車、半導体製造装置、減速機等の好調業種の設備投資が継続するとともに、労働力不足への対応や生産性向上に向けた取り組みにより、積極的な設備更新が続き、内需が伸びている。

足もとは中国からの受注が落ち込んでいるが、少子高齢化などを踏まえて生産設備の自動化を図る動きが日本や欧米で加速。高品位な日本製の工作機械への需要が世界的に高まっている。外需の牽引役は中国から米国へと変わりつつある。

IoTと融合、進化する工作機械

IoT利用によって、飛躍的な生産性の向上が期待される。ポイントは4つ。

(1)見える化 工作機械をデジタル化し、各種センサーを搭載することで、各機械の操作履歴や稼働状況を一元管理でき、無駄な時間を減らせる。

(2)知能化 目的の加工物に応じ、工作機械が自律的に工具を選び、切削速度を選択し、加工を行う。

(3)省エネ化 高効率な生産による省エネ化は従来から進められてきた。見える化、知能化の推進はこれをさらに改善するだろう。

(4)柔軟化 IoTやAIの活用のためには、工作機械が様々な形状や素材に柔軟に対応でき、工程集約が進むことが期待される。超複合加工機がその例であり、加工時間は短縮され、工程ごとの加工物の付け替え作業が不要となり、加工の精度も増す。


IoTの利用による工作機械の進化に今後も注目が集まろう。足もとで受注額は振れを伴いつつも好不況の目安となる1000億円を大きく超える状況が続いている。積み上がった受注残が売上に乗ってくるのはこれからであろう。比較的割安水準の関連銘柄に期待したい。

主な関連銘柄(銘柄略称)

主な関連銘柄(銘柄略称)としては、ツガミ(6101)、オークマ(6103)、東芝機(6104)、牧野フ(6135)、DMG森精(6141)などが挙げられよう。

(マーケット支援部 吉川)

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