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本日の市況見通し買い先行スタート後一進一退の展開か

先週末6日の香港株式相場は反発。ハンセン指数の終値は前日比0.66%高の26690.76と、8月2日以来約1カ月ぶりの高値だった。前日の米国株式相場の上昇や、米中貿易摩擦による世界経済減速への過度な警戒がやや和らぎ、相場を下支えした。香港メーンボードの売買代金は998億香港ドル。中国本土との相互取引で、本土投資家による香港株の売買は11.42億香港㌦買い越しだった。

6日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米中の貿易協議が進展するとの期待が引き続き買いを促したほか、パウエルFRB議長がスイスの討論会で次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げの可能性を示唆したと受け止められたのも支えになった。また、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長がテレビ番組で「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と、中国の劉鶴副首相の電話会談はうまくいった」と述べたことを受け、米中の対立に対する警戒感が和らぎ、半導体のインテルや航空機のボーイングなど中国売上高の比率が高い銘柄の一角が買われた。

 本日の香港市場は買い先行後、一進一退の展開か。中国人民銀行は6日、市中銀行から強制的に預かるお金の比率である預金準備率を0.5pt引き下げると発表(16日から実施)した。同時に「中小零細企業、民営企業の資金調達を支える」ため、一部の地方商業銀行を対象に預金準備率をさらに10月15日と11月15日の2回に分けて1.0pt下げるとした。この一連の措置により市中銀行は全体で9000億元(約13兆5000億円)の資金を追加的に利用することができると見込まれており、株式市場にとっては流動性の改善が追い風になりそうだ。一方で香港では先週末も抗議デモが行われるなど、未だデモが収束に向かう兆しが見られない状況が続いている。高値追いの動きも限定的となる可能性があり、一進一退の展開を予想する。

  

(マーケット支援部 井上)

方向感に乏しい展開か

6日の中国市場で、上海総合指数は5日続伸。終値は前日比0.46%高の2999.60ptだった。深セン成分指数も0.41%高の9823.42pt5日続伸した。金融緩和などの景気対策や米中貿易協議の進展に対する期待が引き続き投資家心理を支えた。上海、深セン両市場の売買代金は概算で63399400万元だった。ストックコネクトを通じた香港から中国本土株に投資するノースバウンド取引は、上海と深セン合わせて成約ベースで852300万元の買い越し。個別では五糧液(000858)、格力電器(000651)、美的集団(000333)、ハイクビジョン(002415)などが買い越し、貴州茅台酒(600519)が売り越しとなった。本日の中国市場は方向感に乏しい展開か。中国税関総署が8日に発表した20198月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比1.0%減となり、市場予想(2.0%増)に反して伸び率がマイナスに転じた。また輸入は5.6%減と4カ月連続の前年同月割れとなり、米中貿易戦争が激化するなか、輸出入の低迷が続いていることが示された。中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表し、当局による景気テコ入れスタンスは示されているものの、景気の先行き不安は続いている。株式市場も方向感に乏しい展開となりそうだ。

 

(マーケット支援部 井上

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