今週の香港市場でハンセン指数は24,000pt台半ばで方向感を探る動きとなろう。24日にはHSBCの中国3月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値に加え、ユーロ圏や独仏米PMI速報値も発表予定で相場の波乱を招きやすい。企業の決算発表では、23日に康師傳(00322)、安徽海螺水泥(00914)、中信証券(06030)、24日に石薬集団(01093)、中国人寿保険(02628)、25日に中国通信服務(00552)、中国銀行(03988)、26日にペトロチャイナ(00857)、東江環保(00895)、中国工商銀行(01398)、27日に康哲薬業(00867)、中聯重科(01157)、BYD(01211)などが予定。
今週の中国市場で上海総合指数は3,700pt台前後までの上昇が見込まれる。連日の上昇で高値警戒感も意識されそうだが、先高期待が相場を後押しするだろう。中国主導のアジアインフラ銀行(AIIB)に欧州諸国の参加表明が相次いでおり、中国政府が掲げる「一帯一路」計画の進展に期待が高まりそうだ。
(檜和田)
東江環保が15割無償増資を発表
東江環保(00895)は21日に15割無償増資を発表。同社株価は昨年の無償割当(5割)実施時、発表日(14/3/28)から権利落ち日(14/6/12)まで大きく上昇した。今回の値動きにも注目。長城汽車(02333)は「哈弗H8」を上海モーターショーの開催期間中(4/20~29)に全国発売すると発表。14年1月13日の販売延期発表後、1年余りを経ての再スタートとなる。株価は上場来高値51.9HKD(13/10/23)の更新が視野に入ろう。シノペック(00386)は14年1~3月期での大幅減益見通しを明らかにした。
(奥山)