20日の香港市場でハンセン指数は売り買い交錯か。昨日までの大幅続伸とNYダウの一服感から、利益確定売りも出てきそうだ。もっとも、テクニカル面では日足一目均衡表の基準線(24,389pt:3/19)や抵抗帯(上限の先行スパンAは24,433pt:同)を上抜けたため、今後の上昇相場を期待する動きもありそう。本日は中国石油化工(00386)、中国神華能源(01088)、国薬控股(01099)、招金砿業(01818)、中国中煤能源(01898)、長城汽車(02333)、金山軟件(03888)、株洲南車時代電気(03898)、中集安瑞科(03899)など、22日には北京汽車(01958)が決算発表予定だ。
20日の中国市場で 上海総合指数は終値で3,600pt台乗せを試すか。昨日まで7日続伸中だが、全人代開催中から続く政策期待は根強い。昨日はインフラ計画「一帯一路」関連株が賑わい、中国中鉄(601390)や中国鉄建(601186)がストップ高となっていた。ゼネコン株への買いが継続するか。
(奥山)
10割無償の中国平安保険に注目
中国平安保険(02318)は19日引け後、10割無償を発表した。同銘柄は昨日、年初来高値(88.8HKD)を更新し7日続伸。14年12月期決算の前年比39.5%増益と合わせ、さらなる高値更新も期待されよう。テンセント(00700)については、クレディ・スイスが目標株価160HKD、ゴールドマン・サックスが150HKDなど強気の見方を出した。BYD(01211)の値動きにも注目したい。上海市は19日に発表した環境保護計画の中に新エネルギー車の普及後押しを盛り込むなど、政策的支援が広がっている。
(奥山)