19日の香港市場でハンセン指数は続伸スタートが予想される。市場参加者が注目していた米FOMCを受けて、当面は緩和的な金融政策が継続されるとの見方が優勢となった。香港市場でもこれを好感した動きが先行するだろう。昨晩の米株高に加えてADR高も好材料視されそうだ。また、中国で追加の金融緩和策への期待が根強いことも相場の押し上げ期待につながる。主力株を中心に堅調な値動きが予想されるほか、原油先物相場の反発が石油資源株の後押し材料となりえる。本日は銀河娯楽(00027)、中国移動(00941)、華熙生物科技(00963)、富智康集団(02038)、中国平安保険(02318)などが決算発表予定。
19日の中国市場で上海総合指数は7営業日続伸か。同指数が連日で高値を更新していることで、上昇相場に乗り遅れまいとする投資家の買いが相場を押し上げよう。中国人民銀行(中央銀行)が中期流動性ファシリティー(MLF)について、満期分をロールオーバーしたうえ大手行に追加供給を行ったもようだと伝わった。預金準備率引き下げなどの金融緩和策への期待が相場を後押しするだろう。また、零細企業への所得税優遇策が実施されるようで、中小型株を中心に業績期待が広がりそうだ。
(檜和田)
決算を発表したテンセントの値動きに注目
テンセント(00700)が18日引け後に発表した14年12月期決算は前年比30.6%増収・53.6%増益。株価は1月末以降130~138香港ドル前後のレンジ相場が続いているが、足元はその上限に近付いている。相場が決算内容をどのように織り込むか。
(檜和田)