18日の香港市場でハンセン指数は続落が予想される。昨晩の海外株安が相場の重荷となりそうだ。本日は2月の中国主要70都市新築住宅価格が発表予定のため、その結果が相場の方向性を左右する公算が大きい。内容が芳しくなかった場合、中国人民銀行(中央銀行)による追加金融緩和策への思惑が台頭するかが焦点だ。もっとも、17~18日開催の米FOMCの声明内容を見極めようとする動きから海外勢の積極的な売買には期待しにくいこともあり、ハンセン指数は軟調推移が続くと思われる。主要企業の決算発表が相次いでいることも見送り材料か。本日は吉利汽車(00175)、味千中国(00538)、浙江高速道路(00576)、テンセント(00700)、中国電信(00728)、山東威高集団(01066)、中国広核電力(01816)、招商銀行(03968)などが決算発表予定。
18日の中国市場で上海総合指数は6営業日続伸となるか。昨日同指数は09年8月高値3,471ptを更新し、3,500pt台乗せを達成。08年5月以来約6年10カ月ぶりの水準を回復したことで、先高を見越した買いが相場を押し上げるだろう。「深港通」の年内開始観測や外為市場で昨日人民元が対米ドルで約1カ月ぶりの高値を付けたことが海外からの投資資金流入期待を誘うか。
(檜和田)
インフラ関連株の動意を予想
中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)創設に英国に続いて独仏伊が参加を表明。欧州主要国の参加により、中国が掲げている「一帯一路」構想進展が期待されそうだ。鉄道建設などを中心としたインフラ関連株への刺激材料となろう。
(檜和田)