17日の香港市場でハンセン指数は24,000pt台回復を試す動きとなろう。昨晩の欧米株市場の上昇は買い材料。本日から明日まで米FOMCが開催予定のため神経質にならざるを得ないところだが、昨日に続いて中国市場が堅調に推移すれば素直に好感されるだろう。海外勢の買いが目立った場合、通信など主力株への物色が予想される。原油先物相場が昨日まで5営業日続落しており、空運株など原油安メリットが期待される銘柄の動意が引き続き予想される反面、石油資源開発株の軟調推移が続きそうだ。本日は中国旺旺(00151)、統一企業中国(00220)、華能新能源(00958)、広州富力地産(02777)などが決算発表を予定している。
17日の中国市場で上海総合指数は5営業日続伸となるか。政策期待を追い風に、リーマン・ショック後の終値ベースでの戻り高値である09年8月4日終値3,471pt付近までの上昇が見込まれる。李克強首相が記者会見で資本市場開放や不動産市場の安定成長などに言及したことが本日も買い手掛かり材料となろう。深セン市場では深セン総合指数や創業板指数が大きく上昇しており、投資家のリスク許容度拡大が見込まれる。また、北京市で大気汚染が深刻化しており、環境関連株への思惑が見込まれる。
(檜和田)
中鉄と鉄建の合併案が浮上
ゼネコン大手の中国中鉄(00390)と中国鉄建(01186)の合併計画が浮上している。中鉄系企業の幹部が現地経済誌のインタビューに答えたもの。実現性は不透明だが、中国南車(01766)と中国北車(06199)の合併に続く動きになる可能性もある。
(奥山)