今週の香港市場でハンセン指数は方向感に乏しい値動きか。米FOMC開催(17~18日)を前に模様眺めとなりそう。18日に発表予定の中国の2月主要70都市新築住宅価格の内容が政策期待を誘うだろう。決算発表では、16日に利福国際(01212)、17日に中国旺旺(00151)、18日に吉利汽車(00175)、テンセント(00700)、中国電信(00728)、19日に銀河娯楽(00027)、中国移動(00941)、華熙生物科技(00963)、20日に中国石油化工(00386)、中国神華能源(01088)、国薬控股(01099)、長城汽車(02333)、紫金砿業(02899)、株洲南車時代電気(03898)などが予定。マカオの14年10~12月期GDPは前年同期比17.2%減で前期からマイナス幅が拡大し、中国返還後では最大の落ち込み。カジノ収入減少が影響したようで、関連株の悪材料になりそう。
今週の中国市場で上海総合指数は終値での3,400pt乗せを試す展開となろう。李克強首相が全人代閉幕後の記者会見で、GDP成長率が合理的な範囲内を下回る場合は景気刺激策を打ち出す方針を示したことで、政策期待が相場を後押ししそう。中国人民銀行総裁が前週の記者会見で「滬港通」拡大に意欲を示したことも改めて好材料視されそうだ。
(檜和田)
自動車大手の批判キャンペーンの影響を注視
中国のテレビ番組で15日、「世界消費者権利デー」に合わせて日産自動車や独フォルクスワーゲン(VW)などの批判キャンペーンが行われた。合弁先の東風汽車集団(00489)や上海汽車集団(600104)への影響を注視したい。
(奥山)