4日の香港市場でハンセン指数は続落スタートが予想される。昨日、心理的節目25,000ptを超えられなかったことが短期筋の失望売りを誘いやすい。昨晩の欧米株安を悪材料視した動きも目立つだろう。ただ、これといった悪材料も見当たらず、下値を売り込む動きは限られよう。同指数は24,600pt前後での値動きか。香港当局が昨日発表した1月の域内小売売上高(速報値)は前年同月比14.6%減の465億6000万香港ドルとなり、2カ月連続でマイナス成長。宝飾品・時計が落ち込み、耐久消費財もマイナスに転じており、関連銘柄の悪材料となりえる。2月のマカオカジノ収入は過去最大の落ち込みを記録したが、市場予想は上回った。
4日の中国市場で上海総合指数は売り一巡後に下げ渋りを見せるか。欧米株安を悪材料視して序盤は売りが先行しよう。ただ、全人代開幕を目前に政策期待も高まりやすい。一部報道によると、地方政府が15年に計画する投資額は総額20兆元を上回るもよう。インフラや環境関連株の物色につながるか。上海総合指数はチャート上で25日線(3,237pt:3/3)が短期的な下値目処と推測され、同水準で下げ渋りを見せるかに注目したい。
(檜和田)
ササの春節売上高はマイナス成長
ササ国際(00178)の春節(旧正月)期間中の販売が不調だった。香港・マカオの既存店売上高は前年同期比で7%減少した。万科企業(02202)の2月の不動産販売金額は前年同期比30.95%減と落ち込んだ。また、中国聯合網絡通信(00762)は14年12月期で前年比15.8%増益だったが、市場予想は下回った。
(奥山)