3日の香港市場でハンセン指数は終値で心理的節目25,000pt台乗せを試す動きか。昨晩の米株市場でNYダウやS&P500が過去最高値を更新。これを買い手掛かりとして序盤は買い優勢の展開が予想される。中国では本日から全国政治協商会議が開催予定で、一時的に見送り気分の強まりが予想されるが、政策期待も根強いため環境やインフラ関連への思惑買いが目立つか。ハンセン指数は下値を切り上げながらも25,000ptを終値で抜けきれない状況が続く。中国市場の動向も相場を左右する要因だが、同指数が終値でこの水準を上回った場合、強い先高観が意識される可能性が高い。本日はチャイナ・ユニコム(00762)が決算発表予定だ。
3日の中国市場で上海総合指数は4営業日続伸か。同指数は年初来高値圏に迫っているため、戻り待ちの売りが上値を抑えそうだが、商いも増加傾向にあるため、過度な不安は乏しいと考える。3月1日から利下げを実施した中国人民銀行(中央銀行)による更なる金融緩和を期待する声も聞かれる。保険や不動産など金融緩和の恩恵が予想される業種が強含む展開となろう。
(檜和田)
環境やインフラなど政策関連株に注目
5日から開幕する全人代を控え、政策期待が高まりやすい時期だ。2日は環境関連株が先回りして買われており、「一帯一路」政策の具体案が出るとの思惑からインフラ関連株も物色されると思われる。TCL多媒体(01070)は14年12月期で黒字転換したことを発表。TCL通訊科技(02618)は前年比248.6%増益と好業績だった。
(奥山)