27日の香港市場でハンセン指数は一時的に25,000pt台乗せを試す場面が想定される。昨晩の欧州株高が海外投資家の安心感を誘うほか、中国市場の先高期待も相場を後押ししよう。長江実業(00001)とハチソン・ワンポア(00013)の14年12月期での大幅増益を好感した動きも予想される。もっとも、週末要因も重なるうえ、3月1日発表予定の中国の2月製造業購買担当者景気指数(PMI)を見極めたいとする向きも少なくないだろう。HSBCの中国2月製造業PMI速報値50.1となり、4カ月ぶりの高水準を記録したことでその結果へ期待が高まるか。本日はサンアート(06808)が決算発表を予定している。
27日の中国市場で上海総合指数は続伸か。終値での3,300pt台乗せに期待が高まる。来週5日から開幕予定の全人代を控えて金融政策や景気刺激策への思惑が醸成されやすい。2月9日以降の同指数の値動きが14年11月20日以降のそれと酷似していることも投資家心理を強気に誘いやすい。前回は7営業日続伸後、反落を挟んで翌日大幅に反発、その後上昇が加速した。
(檜和田)
東江環保は20%超増益
東江環保(00895)は26日引け後、14年12月期で前年比20.8%増益になったもようと発表。一方、BYD(01211)は同20.82%減益だった(速報ベース)。周大福(01929)の春節(旧正月)期間中の既存店売上高は前年同期比4%減と不調だった。中国市場は同11%増と堅調だったが、香港・マカオ・その他地域が同29%減と足を引っ張った格好。
(奥山)